全く…。


聖夜には全て読まれてるみたいで嫌だ…。


「何だよ…」


『うわぁ…機嫌悪っ! 昨日ちゃんと美桜とヤったのか?』


「……」


『わ、悪かったって!! そんな怒るなよ!!』


全くこいつは…。


頭の中にはそれしかないのか?


これがあの誰もが恐れる今泉聖夜なんだから呆れる…。


「用件は?」


『あ、そうそう…』


俺が聞くと、聖夜は思い出したように続けた。


『今度の日曜、遊園地行かね? チケット4枚あるんだよ』


遊園地…か…。


ガラじゃねぇけど、美桜は喜びそうだな…。