【完】続・姫桜〜君の隣で咲き誇る〜

あたしは優実と聖夜を無視して走りだしていた。


そして、無我夢中で広場の入り口の通路を抜ける。


そこにいたのは…。


傷だらけでケンカをしている愛しい存在…。


背が高くて、赤に近い茶色の髪に無数のピアス…。


すでにそこには何人もの男が倒れていた。


まるでデジャビュ。


「天翔!!」


あたしは必死に愛しい人物の名前を叫んだ。


「美桜…?」


男の胸ぐらを掴んでいた天翔は、目を見開いて振り返った。


男は天翔の手から解放され、ズルズルと地面に崩れ落ちた。


そう、それもすべてあの日と同じ…。