俺に無視されると、ガックリと肩を落とす女たち。


美桜がいないからって調子に乗りやがって…。


クールで人を寄せ付けないオーラを放つ美桜に、女子は近づこうとしない。


だから美桜といるときは、こんな風に囲まれたりしねぇんだけど…。


バイクに跨がると、俺の携帯が鳴り響く。


受信したメールを開いて、俺はまたため息をついた。


『ごめん、今日もお願いできるかな?』


またかよ…。


俺は仕方なく美桜にメールを打った。


『悪い。もう少し倉庫で待ってて。あと、聖夜には気をつけろよ』