何を失っても、あたしは天翔のそばにいたい。


「後悔すんなよ」


天翔は安心したように笑うと、あたしの頭をそっと撫でた。


しないよ…。


あたしは天翔がいれば、何もいらない。


「天翔、愛してる…」


「知ってる」


天翔が優しくキスしてくれた瞬間、右手のリングがキラリと光った。


あたしは貴方の隣で、一生美しく咲き誇ります―…。




【完】