まあ、言ったって無駄だけどな…。


「だって天翔と二人じゃ暇だし…」


「悪かったな」


俺だって暇なんだよ…。


心の中で呟きながら、俺はソファーに身を預けた。


でも不思議だよな…。


ほんの1年前までは、聖夜と二人でいるのが当たり前だったのに…。


いつの間にか、俺らの隣には別の人物がいた。


こうして聖夜と二人でいると、美桜と優実の存在の大きさが痛いほどわかる。


「優実、大丈夫かなぁ?」


「大丈夫だと思うか? 今頃男たちが群がってんじゃね?」


「はぁ!? 許さねぇ!!」


「じゃ、お前も補習行けば?」