「暇ぁ〜…」


季節は梅雨になり、スッキリしない天気が続く。


そのため聖夜は機嫌が悪い。


「うるせぇな…」


しかも今俺と聖夜は倉庫に二人。


美桜は風磨さんの彼女の彩花さんと意気投合したらしく、二人で買い物へ。


優実は補習で学校に居残り。


だから二人とも暇しているのである。


「優実〜」


「少しは大人しくしてろよ…」


ソファーにうなだれる聖夜に、俺はため息をついた。


そんなに暇なら、お前も補習受けろよ…。


もちろん聖夜が補習を受けなくていいわけがない。


今日もサボりである。