「はあい」


風磨たちが見えなくなると、あたしはため息をついた。


「寂しいか?」


天翔はそっと囁いた。


「ちょっとね…」


望んでいたことだけど、いざ風磨の気持ちが離れてしまうと少し寂しい。


それは、風磨があたしのことをどれだけ思ってくれていたか、知っているから。


ごめんね…天翔…。


今だけは…風磨のこと考えさせて…。


「今だけだからな…」


天翔はすべてをわかっているように囁いた。


「泣くかも…」


「泣いてもいいけど?」


「え?」


「後でお仕置きだけど」


「もうっ」