【完】続・姫桜〜君の隣で咲き誇る〜

ちょっと以外…。


「まあ、聖夜が荒れてたせいで辛い思いしたのかもな…」


天翔は遠くを見つめた。


まただ…。


遊園地の時も、天翔は同じ瞳をしていた。


きっと…心のどこかで家族というものを、羨ましく思ってるんだろうな…。


「天翔…」


「聖夜には言うなよ? あいつ、義理の兄弟なんて見たくもねぇだろうから…」


天翔はハッと我に返ると、寂しそうに笑った。


あたしは頷いて、天翔の体に腕を回した。


「美桜…?」


「なんとなく…」


あたしが背中に頬を寄せると、天翔はエンジンをかけた。