【完】続・姫桜〜君の隣で咲き誇る〜

「待って!!」


どう考えてもおかしい。


「何…?」


天翔は無表情のまま振り返る。


「何で…名前知ってるの?」


天翔が名前を知ってるなんて、何かあるはずだ。


あたしより人に関心のない天翔が、赤の他人の名前を知ってるはずがない。


ましてやクラスも学年も違う。


あたしが聞くと、天翔はうんざりとため息をついた。


どうやら話したくないらしい。


でも…気になるもん…。


「あの子と…どういう関係…?」


何かすごく不安で…。


涙が溢れそうになる。


そんなあたしの頭を、天翔はクシャクシャ撫でる。