【完】続・姫桜〜君の隣で咲き誇る〜

会話を聞く限り、初対面だとは考えにくい口の聞き方。


だって、天翔は普通に人と会話するのすら珍しいから…。


「まあいいや。俺、諦めませんから」


「手出さなきゃ文句は言わねぇよ。勝手にしろ」


「手なんて出せませんよ。後が怖いしね」


男子はため息をつくと、複雑そうに笑った。


「おとなしくしてろよ」


天翔はそれだけ言い残し、あたしの手を引いて歩き出した。


もう女子の悲鳴のような声は上がらない。


ただみんな、羨ましそうにあたしを睨むだけ…。


その視線にも慣れつつある自分が怖いんだけど…。