…こんな事言われても困りますよね。
まぁ、題の事は気にしない!
あ、私は覇愁麗萎です。
一般的に言えば高校1年生だけど、私は高校には行かず家庭内で親に勉強習ってます。
覇愁家の代々からの伝統…らしい。
そして私は笑顔をつくれません。
でも、今は少しだけ笑えるようになったんです!
その理由…
「麗萎!!!!!!!!!!」
「あ、詩瑋だ…」
バタバタバタバタ、ガタガタ、ドンッ!
「う゛…は、離れて…」
「ごめん!急いでたからつい」
「急がなくても目の前じゃん」
この子は同級生の嘉條詩李。
私の同じ家庭だけど、昔からこの調子だからたくさんの友達がいたんだって。
ついでに詩李とはBORで会ったんだ。
BORは今から行こうとしてるところ。
ブリージ・オブ・レインボーって言う、テーマパークなんだ。
私はもちろん、詩李ここが大好き!
「麗萎、早く!間に合わないじゃんか」
「はーい。」

「「来たーーー!!!!!!!!!!」」
「ほぼ毎日来てるじゃんかw」
「もぅ、麗萎のバカ!w」
いつもこんな感じです。
ここに来たら絶対正気ではいられない!
私たちの口癖のような言葉です。
「行くよ麗萎!今日はだれかなー?」
「本当だ!後、1分」
そして、私たちがこのテーマパークの中で1番好きなショー。
それが、KCA!
ケイ・クロード・エンジェルと言う、路上ストリートダンスショーです!
ここのキャストさんによるストリートダンスが大好きなんです!
私が笑えるようになった1番のきっかけがこのショーの大好きなキャスト様!
私たち、ここに来すぎてこのパークの大抵の方に名前を覚えられています。
私に限っては、踊れます!
「そう言えば、麗萎…言うの?」
「ん?当たり前じゃん!」
今話していることが、私の大きな決断。
実は、ここKCAでキャストとして働きたいことを交渉するんです。
一か八かですが…頑張ります!

ショーが終わりいよいよ言う時が来た。
「麗萎、大丈夫なの?」
「大丈夫…よし!行くよ」
「ちょ、待ってよー」
スタスタスタスタ
「すいません!」
「あ、麗萎ちゃんに、詩李ちゃんだ。どうしたの?」
ついでに、私たちはここに来すぎて名前を覚えられています。
…そんなのはどうでもいいわ!
「あの、私をここで働かせて下さい!」
「……え⁈ちょっ、あんちゃーん!」
「はーい、何⁈」
あんちゃんは、KCAの管理人さん。
「何?って麗萎ちゃんと詩李ちゃん…どうしたの⁈」
「あの、私をここで働かせて下さい」
私は地面に頭が付くくらい下げた。
それからは、長〜い沈黙。
私は目を瞑ってるから周りが見えないけど、詩李はオロオロしてると思う。
「何でここで働きたいの?」
沈黙を破ったのはあんちゃんだった。
「みんなの笑顔が見たいし、そのためには自分がやりたい事をやった方がいいと思ったから…」
「…うふふ。いい事言うわね。よし、ここで働いちょうだい!」
「え、本当にいいの?」
「うん。みんなも喜ぶよ」
夢だー…私は夢を見てるんだ。
ん?何でこの人達が学校の事聞かないのかって?
単に、事情を知ってるからだよ。
それにしても、憧れのKCAで働けるなんて…あれ?
「あんちゃん、社長さん?に、言わなくてもいいの?」
「うん。それに、社長も麗萎ちゃんに入って貰いたいと思ってたしね」
「え…なら良かった」
と、言う事で!
私はココで働くことになりました。
応援よろしくね。