その週の土日、隆裕が近場の旅館に予約を入れてくれた。 隆裕との旅行なんてほぼはじめてと言って良い。 1年の時のクリスマス以来な訳だし。 キャリーバッグを自分の近くに置いておいて、 待っていると隆裕がやってきた。 「おはよ」 「おはよ!」 電車の切符を渡される。 「え、こんなとこまでやってもらってごめん」 「いいのいいの。行くよ」