ふわっと香る知ってる香り。 「だーれだ」 しっかりした手のひら。 朝が早かったのか眠そうな声。 「隆裕」 後ろを振り向けば、 高い身長に、くしゃっとした笑顔。 「正解」 頭がボサボサになるほどに撫でられる。 「あーボサボサ!」 「おはよ、秋穂」