「で、テストのできの方は?」 サクッサクッというハサミの音が聞こえる。 「…んーどうだろ。難しいかも」 「っかぁー、いいねぇ青春してんねぇ」 なぜか羨ましそうに目を閉じる。 「ちょ、ちゃんと目開けて髪切ってくださいって!」 「わかってるわかってるよ。はぁ…俺もオッサンかぁ」 あたしはそれにどう返せばいいかもわからず苦笑いで流した。