「秋穂キスして欲しい?」 口格を少し上げながら聞かれる。 「別に…」 やっとの事で絞り出すと、 ふーん、と言って耳を舐められた。 「ちょっ…ひゃう…」 スカートを強く握ってしまう。 少しだけかかる吐息も熱くて。 「かわい」 「あんま耳元でしゃべ…きゃ」 顔を離すと満足そうにこっちを見る。 「で。どうすんの?」 3ミリくらいでくっつかない唇。 優しく髪を撫でられる。