「隆裕起きてー」 まだ寝ぼけた声で言う。 「ん…」 少し目が開いたかと思えば腰に抱きついてお腹に頭をうずくめる。 「ちょ、くすぐったい」 「ねむい」 「………今日泊まってく?」 「んー………」 だめだ、全然起きない。 「いいの?」 と掠れた声で聞こえる。 「お母さんが出張で帰ってこれなくなったから」 「いいなら……甘えてい?」 なんだこのかわいい生物、知らないぞ知らなかったぞ、