黙って鍵を出してドアを開ける隆裕。 「お邪魔します…」 小さい声で言って靴を脱ぐ。 「…俺のこと嫌い?」 ソファに座ったあたしに聞く。 首を振った。 「秋穂のかわいいは冗談じゃない。俺はそれだけで秋穂が大好きな訳でもなんでもないけど、 だからもうあんま妬かせない」 「ごめん」 黙ってこっちに来て静かにあたしを抱き締める。 甘い香り。細いくせに無駄に大きい。 と、そこであたしのお腹が鳴ってしまった。