「もぉいい加減にしてーっ!!」 ────ドンッ!! 「いてっ……」 「で、電車来ちゃうから…っ!」 穂香はいきなり俺を押し退けたかと思ったら、 駅の方へタタッと走っていってしまった。 すると祐介が俺の近くに寄ってきて… 「ぷっ…… お前、愛されてねーんじゃねーの?」 「っ……」 「やっぱ俺、奪っちゃうかも」 冷たくそう言い放つと、 祐介は穂香のあとを追いかけていった。 「……」 『愛されてない』…なんて…… キツいな…