「あ、駅着いたよ」 「あぁ。」 「もう一人で大丈夫だから…「穂香ちゃん」 穂香が手を離そうとした時、 駅の方から、会いたくなかったヤツがやって来た。 「あぁ、奏多も一緒なんだ? ずいぶん過保護だね?」 「……バカにしてんのか」 「いや? ……彼女のことも信用できないやつなんだなって思っただけだよ」 穂香には聞こえないようにそう言って、クスリと笑ったのはもちろん……祐介。 どこからきてんのかわかんねーけど、その余裕がイライラして仕方なかった。