───────── ───── 翌日。 「穂香、はよ」 「おは、よう…」 まだ俺との挨拶は慣れないのか、恥ずかしそうに俯いて言った。 ホント……かわいいな。 「今日も、電車か?」 「うん」 「……俺も、駅まで行く」 「え? でも奏多…駅まで行ったら寄り道じゃ……」 「いーんだよ」 もしかしたら、祐介がいるかもしれないし。 一人で行かせるのは、だいぶ不安。 ホントは学校までついていきたいとこだけど、 さすがにそれは、俺が遅刻するし。