「……穂香ちゃん」 「…え?」 ふいに名前を呼ばれると、 加藤くんが一歩、私に近付いて。 「送ってく」 一言。すごく小さな声でそう言った。 「え??」 「ほら、最近寒くなってきて日の入りも早いし… だから…暗くなったら危ない、し…その」 また、言ってる間に顔を赤くして視線を逸らす加藤くん。 でも、恥ずかしいのに必死にそう伝えてくれるのが、 なんだか嬉しかった。 「え、あ、うん… ありがとう…」