急に荒げられた奏多の声に、
舞さんだけでなく、私もビクッと肩を揺らした。
「か…奏多…くん?」
「遊ばれてる?
穂香の何を知って、んなこと言ってるわけ?」
「だって…本当に穂香さんが言ったんだよ?好きじゃないって…」
「いつの話?
穂香にそんなこと言わせたのは、舞ちゃんじゃないの?」
「え……あたしは、何も…っ」
「いい加減にしろよ。
俺は、穂香じゃなきゃダメだって言ったよな?
まだ邪魔したいのか?」
「……っ…」
「……これ以上穂香のこと悪く言うなら、
舞ちゃんのこと嫌いになるから」
奏多の表情を見なくても、
ぎゅっと力を込められた手から、
奏多の怒りが、感じられた。
「……っ…ご、めんなさい…」
「……いいからもう。
友達んとこ戻れば?」
奏多は低い声でそう言うと、
舞さんは涙目になりながら、元いた場所へ戻っていった。



