「やっぱ並んでんな……」
「喫茶店で並ぶってすごいよね…」
「こういう田舎じゃ、
ファミレスとかより喫茶店の方が落ち着くかもなー」
「なるほど……」
でも、
待ち時間とか、大丈夫かな?
奏多は確か、待つことがすごく嫌いなはず…。
「あの…奏多?
無理しなくていいんだよ?」
「へ?何が?」
「奏多、
待つの、嫌いだよね?」
「そーだけど…
穂香と一緒だから、関係ない」
そう言った奏多は、
繋いでいた手で、指を絡めてきた。
「……っ、か、奏多…っ」
「いいだろ、これくらい。
本当はずっと抱きしめてたいけど、
こんだけ人がいるんじゃな…」
「そりゃそうで「あれ?奏多くん!?」