「ははっ、 オムライス食いてーの?」 「……う…えと」 「いいよ。 一緒に食えばいいし」 な?と、奏多は首を傾げて微笑んだ。 「早く行こうか。 並んでたら困るし」 「……うん!」 私は、手を引く奏多に小走りでついていった。 「ごめんな、歩くの速かったな… てか、歩きづらそうな靴履いてんな?」 「これは…っ!」 「可愛く見せるため、とか?」 ん?と私の顔を覗き込んできた奏多は、 フッと笑った。 間違っては、いないけど、 もう……ホントに意地悪だなぁ…。