そう言って私から離れると、 奏多はぎゅっと私の手を握った。 「手繋ぐの、久しぶり」 「そういえば、 最初に手を繋いだのは球技大会の帰りだったよね」 「あー… 無理やりだったけどな」 「……でも、 嬉しかったよ?」 「……え?」 確かにあの時は、まだ付き合ってなかったし、 好きって自覚もなかった。 でも… 気付いてなかっただけで、 あの頃から……ううん、もっと前から、 私は、奏多が好きだったと思う。