「奈々に相談したら多分平気だと思うけど」
「あれ、呼んだ?」
碧くんが呟いたら、
ひょこっと廊下から奈々が顔を覗かせた。
「あ、長谷川くん。
珍しいね、穂香といるなんて」
「はっ…まさか碧くん…
う、浮気!?」
その後ろから顔を覗かせた大和の言葉に、
奈々が大袈裟に反応した。
「ありえないでしょ、穂香ちゃんだけは」
「長谷川くん、
その言い方は失礼だよ」
「穂香ちゃんに魅力がないわけじゃなくてね?
奏多が怖いから~」
「あぁ。そういうことね」
大和と碧くんはアハハと笑ってるけど、
こっちはそれどころじゃないから!