そう言って、奏多は電話を切って携帯を机に戻し、
私をじっと見つめてきた。
「穂香の言ってたこと、本当だった。」
「あ、当たり前じゃん!
私が嘘つくわけないし」
「いや、
鈍感穂香のカンは当たるわけないって思ってたから」
「はあ!?ひど!!
それに、カンじゃないし!」
実際、本人に言われたんだから。
「え?カンじゃねーの?」
「舞さんが言ってたんだもん…
奏多くんはもらいますって」
「え、いつ会ったんだよ?」
「土曜日だよ。
ちょうど、奏多が舞さんと別れた、あのカフェにいたの」
「なんだよー
じゃあその時、反抗したわけ?」
は、反抗?
「奏多は渡しません!とか、言った?ってこと」
「……言ってない、です…」
だって、あの時は、
本当に頭真っ白で、
加藤くんからの告白とか、
奏多が浮気してるんじゃないかとか、
もう、気持ちの整理なんか出来る状況じゃなくて…
奏多を彼氏だって、自信を持って言える状況でもなかった。
「なんで何も言わねーの。
ホント、お仕置きしないとなんだけど」
「元はといえば奏多のせいだもん!
私のせいじゃないもん!」



