「もしもし」
私から顔を背けて電話に出る奏多。
その横顔でさえカッコいい……とか思ってる場合じゃないよ!!
舞さん…なんて言うのかな…?
「うん、今日休む。
別に具合悪いとかじゃないから。サボりだから。
……うん、プレゼント、渡したよ。
でも、気に入ってもらえなかったな」
それ、昨日の話だよね…
気に入らなかったなんて言わなくても;
私すっごい悪いやつみたいじゃん。実際そうなのかもしれないけど。
「でも、仲直りっつーか、
もっと、ラブラブになった気ぃする。」
……あの、奏多さん?
気に入ってもらえなかったって言っといてそれは、意味わかりませんからね?
て、いうか…
そういうこと、目の前で言わないでほしい。
奏多がこっち見てないからいいけど、
私、顔、熱い…
「でさ、
彼女が、舞ちゃんが俺のこと好きだって言うんだけど、
そんなわけないよな?」
ってそんな直球に聞く!?
そんな聞き方、シラを切られるに決まってるじゃん。
「……え、は?
え、マジで俺のこと好きなの…?」
えー!?まさかコクった!?



