《穂香SIDE》





すっかり休日気分でくつろいでた私…



なんてこったい。



奏多といられることが幸せすぎて、どうかしてた。



でも……



このままがいい、なんて言ったら、学校のみんなに怒られちゃうかな…?



───ピロン♪




「あ、俺だ」




すると今度は奏多の携帯が鳴って、



奏多はディスプレイを確認すると、



一瞬顔をしかめて、そのまま机の上に置いた。




「奏多、いいの?」



「電話じゃねーし」



「LINEでしょ?
返さなくていいの?」



「……舞ちゃんからだったから。」




え、それは、



私に気を遣ってるの?




「いいよ、別に。返しなよ…
無視したら、心配かけちゃうと思うし…」



「別に、心配なんかしないと思うけど…」



「でも…大和だってこうやって連絡してきたんだし…
心配すると思う…。」



「んじゃ返すけど、
これって、相手に気を持たせるような行為?」



「……わかんない。
ていうか…舞さん、絶対奏多のこと好きだから」



「だーかーらー、
それはないって言ってんじゃん」




あるんだってば、鈍感野郎っ!!