「……え?」
「今回みたいに、
俺もきつく言ったりしちゃ、ダメだと思ってさ。
穂香が笑ってたら、俺も笑って、
穂香が泣いてたら、俺が慰めて、
穂香が怒ってたら、俺が折れて、
穂香が照れたら、もっと照れさせる。
そんなこと、考えてる」
え、最後はいらないよ!
ていうか……
「そんなの…無理にやろうって思ってるなら、私は嫌」
「え?」
「今回みたいな時、
私が怒ってるのに折れられても、逆に不愉快だし、
笑いたくもないのに笑われても嬉しくない。
めんどくさいと思われながら慰められても、嬉しくない…」
「……あ…ごめん…。
いいと思ったんだけど…不快?」
「私は……」
私は、
今までの奏多を知って、好きになってる。
だから、
私はただ……



