「ちょっと待てって穂香!」



「うるっさいなこのタラシ!!
アンタには素直で可愛らしい子の方がお似合いでしょうね!!」




もう、ばか…



こんなこと言ったら、涙出てきちゃうじゃん…。




「穂香…っ「もういい!帰る!!」




涙を見られないようにと、逃げるようにして奏多の家を出た。



……悔しい。



私は、結局『奏多の一番』になんかなれないんだ。



素直じゃないし、



すぐ殴るし、



キスも出来ないし……



もう、飽きられちゃったのかなぁ……