えっ!? 「奏多が緊張!?」 「なにその言い方。 するだろ、普通。俺も人間ですからー」 「私相手には、 いっつもお構い無しのくせに…」 「……お前、バカ?」 バカ!? 「ひど!」 「バカだろ。 穂香相手が一番緊張するに決まってる…。」 ……あ… 「そ……うだよね、 私も、奏多相手が一番緊張する…。」 「……うん。 …でもまぁ、部屋行こうか」 奏多は柔らかく微笑んで、 きゅっと私の手を握った。 そのまま、私は奏多と一緒に、 奏多の部屋に足を踏み入れた。