今日全然抱きしめてくれないし…
ホントに携帯ばっかだし…
……もぉ…
「……」
「ハハハ、なに言ってんの!
舞ちゃん可愛いよ!」
─────な
ちょ、今…
私を目の前にして女の子と電話してたりする!?
それだけならまだしも、
今、『可愛い』って言ったよね!?
『穂香、可愛すぎ…』
あー、そうですか。
そういうこと誰にでも言えるんですね。
もういい!奏多なんて知らんっ
「もう帰る。サヨーナラ。」
フンッと鼻を鳴らして奏多の部屋を出ていく。
「え、ちょ…!
ごめん、切るわ!」
そしたら急に電話をやめて、私を追いかけてきた。