「……どいてよ。」



「それ、どうする気…?」



「見る。」




サラリとそう言えば、



奏多はわぁーわぁーっと騒ぎだした。




「それは見たらダメなんだ!」



「なんで?」



「なんでと言われるとその……」



「……見るから」



「あぁーっ!もうわかった!
言うから!見ないでください!!」




そんなに見られたくないものなのか…?




「これ、なんなの?
ベッドの下にあったし、もしかして…」



「……間違ってないから何も言えない」




え、嘘!



奏多がそんな…エッチなDVDを隠し持っていたなんて…




「…………」



「ち、違くて!
これは岸谷が勝手に押し付けてきたんだよ!」