……わかんないよ…
「……困らせて…ごめん。
ちょっと、頭冷やしてくる…」
加藤くんは私を離すと、
私を置いてどこかに行ってしまった。
……どうして…
なんで今頃…そんなこと言うの?
……これがあの頃だったら、
私は加藤くんを受け入れたのに…。
私はもう…奏多しか……
「ほーのかちゃんっ!」
うずくまりそうになっていた私のところに、
そんな、陽気な声が聞こえた。
「唯加、ちゃん…」
買い物終わったのかな…?
なんでここに来たんだろ?
もしかして、加藤くんと私を探してた?
「ごめん、お昼食べるとこだったよね?」
「……やっと一人になったね」
「……え?」
か、会話になってないんだけど……



