「わ、私そんなに体臭キツいですか!?
ごめんなさい、ごめんなさい…っ」
「ち、違う!!
むしろ穂香ちゃん、すげぇいい匂い…」
そこまで言ったところで、
加藤くんはハッと手で口をおさえた。
「あぁっ!違うっ!!
俺別に、変態とかじゃなくてですね…!!」
「……ふ、ふふっ…」
もう……
顔真っ赤にしてそんな必死に言うなんて、
可愛くて笑ってしまった。
「やっぱ俺…変?」
「ううん、ちょっと、可愛いなって思っただけ。
ふふっ…」
堪えきれずにまた笑ってしまうと、
「……穂香ちゃんの方が可愛い」
どこか真剣な表情をした加藤くんが、しっかりと私を見ながらそう言ったんだ。



