詠は真っ白なワンピースを着ていた。 彼女の漆黒の髪が なお際立っている。 ワンピースの裾がふわふわと たなびき 同時に彼女の足が 梯子にかかる。 「ねえ。空斗。 私 高いところは そう怖くないのだけれど こんなに揺れていると・・・。」 「大丈夫。 後ろから支えてやるから。 頑張れ。」