空斗Side---------- 「ふう・・・。 あとどのくらいで着きそうだ?」 「もうすぐそこが出口よ。」 何時間 細いパイプの中を 這い回ってきただろう。 後ろを振り返ることはできないが きっと詠も顔が真っ黒だと思う。 「ほら 明るいでしょ。 あそこが出口。」 詠が言う。 やっと光が見えた。 やっと 空の青さを感じられる。 やっと美味しい空気が吸える。