あの花が咲く前に④






つつじSide----------


・・・ちゃらりーんちゃらりりーん。

別荘の屋上。

吹雪ッチと先生とあたしで見つめていた

スマホのメール音が鳴る。


「やっときたか・・・。

 気付くの遅すぎだよ。空斗。」


あたしは呟いた。

お父様 お願い。


「了解。」


あたしたちは自家用ヘリコプターに

乗り込んだ。