俺が指を刺す。 詠が嫌そうな顔をする。 「しっ、仕方ないだろ。 我慢しろよ。」 「誰も我慢しないなんて 言ってないわ。」 そう ただ1つ残された出口は・・・ 「天井に見える小さい格子戸がある。」 「ええ。」 「あそこにまず入って・・・。 中はきっと空洞のはずだ。 そして城中を這いめぐる パイプのようになっているはず。」 「なぜわかるの?」