詠がゆっくりと口を開く。 「あなたは私の心配を しているんじゃないでしょ。 私を人形のように扱って。 ・・・遊ぶ人形が無いから 手持ち無沙汰で。 ただ暇つぶしがしたいだけじゃないの。 私は出ません。 この部屋から1歩も。 ただし 日本に 帰らせてくれるというのなら 部屋から出ることを考え直します。」 また しばしの沈黙が続く。