詠の冷たい声にセリアは 返す言葉が無いのだろうか。 黙っている。 「・・・詠。 わがまま言わないでくれ。 君はそうやって意地を張って もう何日その部屋から出てないと 思ってるんだ。 どんなに旨いご馳走を運んできても メイドや執事を追い払ってしまうし このままでは 君の命も危ない。」 確かに 最後に会ったときに比べて 詠はかなりやせ細っているし 腕なんか折れそうだ。