あの花が咲く前に④






俺は空を見上げる。

もう夕陽も去ろうとしている。

綺麗だな・・・。


「もし・・・さ。」


つつじが喋る。


「ん?」


「もし・・・

 あたしが空斗のこと好きだから

 あの・・・恋愛の方の好き

 だから・・・付き合ってって

 お願いしたら 空斗

 どうする・・・?」


「・・・考えとく。」


「おい!

 適当に答えるな!!」


「だって もし だろ?

 マジの話じゃないことくらい

 わかる。」


「・・・鈍感。」


「何か言った?」


「別にー・・・。」