私は

セリアの頬をおもいっきり叩いた。


「私 帰る。

 日本に 帰る。」


「それはできない。」


「なぜ?

 帰れるわ。」


「詠。

 君は 俺のものなんだってば。

 勝手に他人のものになるなんて

 許さない。」


「・・・。」


怖い。

怖いよ・・・。

誰か・・・助けて。