「だから 買ったんだよ。

 詠は幼い頃から

 本当に美しかったから。

 両親にお願いすれば

 なんでも手に入ったしね。」


「そ・・・んな。」


「いくらだったと思う?

 君のお母さん

 なかなか了承してくれなくてさ。

 5000万。

 笑っちゃうよ。

 ここまでいかないと

 お金に負けないような親だったなんて。」


「・・・てい。」


「え?」


「最っ低!」


パシンッ----------。