『宮田先生が好きです!』


 もちろん答えはノー。


 茜の答えは道徳的に当然のもので、悪い意味で僕の予想を出なかった。


 だから僕は諦めなかった。


 それからの毎日は根比べ。僕と茜のどちらが先に折れるか。


 結局先に折れたのは茜で、良くも悪くもそれが僕と茜の差であり形だった。


 すぐにクラスに知れ渡る事になり、僕達の関係は公然の秘密と化した。