「でも、これはなんのためにあるの?」 「お前を今みたいな奴らから守るためだよ。」 「それなら、いらないよ。」 本心だった。 けどなぜか、 それから手が離れない。 「無理だろうな。 もう一人のお前がそれを離すなと言ってるんだから。」 そんなこと、どうでもいいの。 私はもう、ここにいる必要ないんだから。 大事な大事な母が向こうへ行ってしまったから。