優しかった、 頼もしかった、 そんな兄貴が俺は… 「兄貴、覚悟っ!!」 俺はそう叫びながら飛びかかった。 ぐしゃっ びしゃっ 血が舞い散る。 兄貴は、俺を受け止めるかのように 手をひろげ、 俺が妖力で作った刃を受け入れた。 「…っ!?兄貴!?」 兄貴の血は止まることを知らない、 「兄貴、兄貴、兄貴っ!!」 …大好きなんだ。