私がここから出たら、ラディアを殺せる。 絶対にそんなことさせないから。 私は走ってかけあがった。 バリーン シールドが割れる音がした。 まさか… 「逃がすか…」 ラディアの姿をした“なにか”が、追いかけてくる。 私も猛烈ダッシュした。 けど、すぐに追いつかれてしまった。 「無駄なことはやめろ。」 そいつは静かにそう言った。 ラディアと同じ姿で、同じ声なのに、 全然愛しく感じない。 こいつは…敵だ。 私は、ギロりと睨んだ そして、 「あなたは誰ですか!?」 私はそう、問い詰めた。