雷也くんに引っ張られて、私は下山した。 胸のざわつきと相談しながら… そして、最後の2、3歩で私の足は止まった。 感づいたからだ …罠だと。 あそこにいるのは、ラディアじゃない。 ラディアの姿をした、なにかだ… 私は慌てて上に戻ろうとした。 ラディアを助けるための約束を守るために… “途中でここから出た場合、二度と願いは届かない” それが、約束だ。